2017年夏の甲子園出場校のユニフォーム集計データ

皆さま、今年も「第99回全国高等学校野球選手権大会」の出場校ユニフォーム紹介にお付き合いいただき、ありがとうございました。
継続が危ぶまれるほど実はハードな企画なのですが、2年目の今年もなんとか最後まで続けることができました。

まとめとして、今年も昨年と同じ6つの切り口で、データを集計しました。
実は、このデータはけっこうな資産だったりします。転載希望の方はできれば事前にお問い合わせくださいね。

※パーセンテージは小数点第2位四捨五入
※昨年のデータは 2016年夏の甲子園出場校のユニフォーム大注目!のまとめ をご覧ください。

1. 胸マークの「全胸」「片胸」割合

一般的に野球ユニフォームの胸に入るマークは、横幅いっぱいに入る「全胸マーク」と、主に左胸だけに入る「片胸マーク」に分類されます。
2017年の出場校の場合は以下の通りです。昨年出場したので今年は新規に記事を書いていない学校も含めた全49校からカウントしています。

全胸マーク 46校(93.9%)
片胸マーク 3校(6.1%)

※片胸マークの3校は青森山田滝川西二松学舎

全胸マーク主流は変わらず。
昨年の出場校と合わせた、全89校の合算データはこちら。

全胸マーク 81校(91.0%)
片胸マーク 8校(9.0%)

合算しても9割以上が全胸マークです。


2. 胸マーク「刺繍」と「昇華」の割合

軽量化というメリットのため、昇華マーキングのユニフォームの割合も近年増えてきましたが、刺繍のメリットとして「スライディング時の胸の保護」というものがあるのは昨年も触れました。見栄えの点でも刺繍が良いという方は多く、特にファンの方で「やっぱ刺繍だよな」という人が多いように感じます。

今年の状況はこうでした。

刺繍 37校(75.5%)
昇華など 12校(24.5%)

※昇華「など」としているのは、昇華なのかラバープリントなのか判別が難しい学校があったためです。まとめて「プリント」とお考えください。

偶然ですが、昨年と同じ数字でした。胸マーク加工のおおよそ4分の3が刺繍、4分の1がプリントです。
ただし昨年同様、胸マークは刺繍・袖口の文字や校章などは昇華というパターンも多いです。
遠い将来は分かりませんが、当面はどちらかだけになるということはなさそうに感じます。それぞれの加工の特徴を理解して、加工箇所によって使い分けていく学校がこれからも増えそうです。

昨年との合算の数値はこちら。

刺繍 68校(76.4%)
昇華など 21校(23.6%)

3. 胸マーク文字 「漢字」「アルファベット」の割合

漢字の胸マークが多いのは学生野球ならではかと思います。
特に高校野球は漢字のマーキングでかっこいいユニフォームも多いですしね。

漢字 22校(44.9%)
アルファベット 27校(55.1%)

アルファベットが少し多いですが、昨年よりも拮抗しています。
今年は漢字マークのユニフォームが豊作でした。個人的には波佐見高校聖心ウルスラ学園などが特徴あって好みです。

昨年との合算だと、おおよそ4:6の割合です。

漢字 36校(40.4%)
アルファベット 53校(59.6%)

4. シャツの「無地」「ストライプ」の割合

無地が多い中で、ストライプのユニフォームは目立ちます。
印象が強いのか、もっとありそうな気がしましたが、数字を出してみると約14%にとどまりました。

無地 42校(85.7%)
ストライプ 7校(14.3%)

※色の入っていない「ストライプメッシュ」は「無地」に分類。

昨年との合算の数字で見てもほぼ同様の結果になりました。

無地 75校(84.3%)
ストライプ 14校(15.7%)

5. 襟の形状「ノーカラー」「スタンドカラー」の割合

スタンドカラーシャツって、高校野球でしかあまり見ないような気が…と思って昨年急遽追加で調べたデータです。
なんとなく「学生野球らしさ」を感じるスタンドカラーシャツの割合はこんな感じです。

ノーカラー 38校(77.6%)
スタンドカラー 11校(22.4%)

昨年との合算はこちら。やはり1/4程度がスタンドカラーシャツを採用しています。

ノーカラー 66校(74.2%)
スタンドカラー 23校(25.8%)

6. シャツのボタンタイプ

野球ユニフォームでは前開きシャツが多いですが、プルオーバー(上からかぶるタイプ)のものも見かけます。
プルオーバータイプは全胸マークが映えるというメリットがあります。あとは、僅かな違いですがボタンがないor少ない分だけ軽量化になる、という理由で選んでいるチームもあるかもしれません。

前開き 38校(77.6%)
スリーボタン 1校(2.0%)
ツーボタン 7校(14.3%)
ワンボタン 1校(2.0%)
ノーボタン 2校(4.1%)

※スリーボタンは青森山田/ワンボタンは横浜/ノーボタン(Vネック)は明徳義塾下関国際

スリーボタンは昨年なかったのですが、今年は青森山田高校の1校。
今年はツーボタンも昨年の12校と比べて少なめです。

2年分の合算はこちら。

前開き 68校(76.4%)
スリーボタン 1校(1.1%)
ツーボタン 16校(18.0%)
ワンボタン 2校(2.2%)
ノーボタン 2校(2.2%)

※ワンボタンのもう1校は富山第一

Vネック、ワンボタン、スリーボタンは珍しいので、見かけたら「おっ」と思いますねー。


他にも紹介したい切り口はたくさんあるんですが、きりがないのでここまでにします。
来年以降データが溜まっていったら、また何か考えるかもしれません。

さて、残すところあと決勝の1試合を残すのみ。
昨年通りだと集計を出して終わりなのですが、今年はあと1記事、番外編をご用意しています。
ではまた。

この投稿へのコメント

  1. カノさんです said on 2017年9月2日 at 1:11 PM

    そう言えば、高校生選手でもU-18のユニフォームは高野連の管轄外ですね。ツートンカラーですし。