2016年夏の甲子園出場校のユニフォーム大注目!のまとめ
皆さま、約2週間の間、ほぼ私の趣味で始まったこの、「第98回全国高等学校野球選手権大会」の出場校全49校のユニフォームについて書く、というブログ企画にお付き合いいただきまして、ありがとうございました。
私自身も、野球はとても好きなのですがそこまで技術的に詳しいわけでもなく、また刺繍屋のWeb担当スタッフといってもWebの方が本業なので、どこまでの記事が書けるか最初は不安でしたが、なんとか全49校、ほぼ遅れることなく書き上げることができました。
なんというか、とにかく全校書いたことに意味があると思いますf^^;
さて、全49校のユニフォームに注目してみると、いろいろな傾向があることが分かります。
今日は6つの切り口で、データを集計してみました。
※パーセンテージは小数点第2位四捨五入
1. 胸マークの「全胸」「片胸」割合
一般的に野球ユニフォームの胸に入るマークは、横幅いっぱいに入る「全胸マーク」と、主に左胸だけに入る「片胸マーク」に分類されます。
今大会の出場校の場合は以下の通りです。
全胸マーク | 44校(89.8%) |
---|---|
片胸マーク | 5校(10.2%) |
やはり全胸マークが主流ですね。
2. 胸マーク「刺繍」と「昇華」の割合
近年、高校野球でも胸マークを刺繍ではなく昇華加工にする学校も増えてきました。
昇華加工のメリットは主にシャツの軽量化、グラデーションなど複雑な加工が可能なこと、です。
一方、刺繍は見栄えの面で根強い人気がある他、もともと「スライディングの時に胸を守る」というメリットもあります。
(真野ししゅうでも、昇華はペラペラでちょっと物足りないかな、、、というお客様からもよくご依頼いただいています)
内訳は次のとおりです。
刺繍 | 37校(75.5%) |
---|---|
昇華 | 12校(24.5%) |
刺繍が3/4以上と多数派ですね!(刺繍屋的にはほっと一安心)
ただ、胸マークを刺繍、袖マークは昇華、というハイブリッドな加工方法を取り入れている学校も多く、今後は刺繍・昇華、それぞれの良さを取り入れていくという流れがますます加速しそうです。
3. 胸マーク文字 「漢字」「アルファベット」の割合
草野球チームのユニフォームのご依頼では、カタカナのチーム名が多いので必然的に、アルファベットのロゴマークが大多数を占めるわけですが、高校野球の場合は校名が入るので、漢字のマークも多いですね。
漢字 | 20校(40.8%) |
---|---|
アルファベット | 29校(59.2%) |
数字的にはアルファベットがやや優勢です。
ただし、高校野球では、漢字の胸マーク刺繍にかなりクオリティが高いものが多いことも事実で、やはりその学校独特の書体を使っていたり、「はね」「はらい」などの漢字特有の「糸の流れ」みたいなものが魅力的だったりもします。
4. シャツの「無地」「ストライプ」の割合
無地が多い中でちょっとかっこよく見える(?)ストライプのユニフォーム。
割合はこんな感じです。
無地 | 41校(83.7%) |
---|---|
ストライプ | 8校(16.3%) |
※生地自体に色はついていないものの、織り方的にうっすらストライプが入っているように見える「ストライプメッシュ」は「無地」に分類しました。
5. 襟の形状「ノーカラー」「スタンドカラー」の割合
スタンドカラーシャツって、学生野球で比較的よく見るように思うんですよね。
少なくとも日本のプロ野球では採用されてないですし、メジャーリーグでも見かけないような気がしますし、社会人野球でも少数派なのでは?
ということで気になったのでカウントしてみました。
ノーカラー | 36校(73.5%) |
---|---|
スタンドカラー | 13校(26.5%) |
1/4くらいがスタンドカラーでした。そこそこ多いと言っていいかもしれません。
6. シャツのボタンタイプ
野球のユニフォームでは、前開きで上から下までボタンが付いているシャツタイプの他に、プルオーバー(上からかぶるタイプ)で、ボタンの少ないものもあります。
その割合もカウントしてみました。
前開き | 34校(69.4%) |
---|---|
ツーボタン | 12校(24.5%) |
ワンボタン | 2校(4.1%) |
ノーボタン | 1校(2.0%) |
ノーボタンは明徳義塾高校、ワンボタンは横浜高校、富山第一高校のみとマイナーですが、ツーボタンは1/4くらいあります。
プルオーバータイプだと、全胸マークが映えるというメリットがありますね。
※刺繍屋的には、前開きシャツに全胸マークを加工する際の切り替え部分の処理をけっこう頑張っているので、注目してほしいです。
このサイトのトップページのメイン画像に写っているユニフォームを見てもらうと分かりやすいと思います。
甲子園出場校は比較的「伝統校」が多いのでは?ということを考えると、地方大会レベルまで調べていくともう少し傾向が変わるかもしれませんね。
さて、期間限定更新のこのブログですが、今後はどうしましょうねえ。
来年春の選抜のときにモチベーションと時間的余裕が作れれば(&会社のOKが出たら) 、またやるかもしれません。
大学野球や社会人野球(都市対抗とか)も注目してみたいなぁと思いつつ、風呂敷を広げ過ぎると自滅するので、無理のない程度に気が向いたときに更新したいと思います。
どうぞ今後とも、真野ししゅうの運営するチームオーダーブランド「FULL SWING」をご愛顧よろしくお願いいたします!