長野県代表 松商学園高校|2017年夏の甲子園出場校のユニフォーム大注目(22)

大会第8日目は心配していたとおりの雨天順延となりました。選手のみなさんにとっては良き休養日となったでしょうか。
更新も2日間お休みしましたが、お盆明けで通常業務も始まりましたので、なかなか気は休まりません^^;

さて、第1試合に登場したのは長野県大会では決勝戦で昨年代表の佐久長聖を1点差で制して甲子園の切符を掴んだ松商学園高校。
夏の登場は2008年以来と少し久しぶりですが、出場回数は戦前から数えて36回目。これは全国2番目の数字です。(なお第1位は北海高校

そんな古豪のユニフォームですが、伝統を感じさせる黒の縁取り刺繍ユニです。
こうやって多くの出場校のユニフォーム規定を見ていると、ネイビーは多くても案外「黒」が少ないことに気付くのですが、松商学園はマーク地も、縁取りも、ラインも、アンダーシャツも黒でした。

シャツは前開きのスタンドカラー。全胸マークのフォントは中京型のような、角のあるなみなみデザインで、ウェイト(文字の太さ)は少し太めです。

左袖の校章の部分だけ、学校のカラーであるグリーンが使われています。
校章の部分も刺繍で加工されていました。

右袖の「松商學園」は学校ロゴにもなっている独自書体。こちらも黒糸での直接刺繍です。

キャップも黒のメッシュ帽。小さめの「M」の文字はゴールド糸で立体的に加工されています。黒の土台が付いているのが見えますので、ワッペン型かもしれません。

全体で見ると黒で統一されていますが、ストッキングに入っている緑のラインがいいアクセントになっていますね。

戦前から活動しているような長い歴史を持つ学校のユニフォームはデザイン的にも落ち着いているものが多いのですが(デザイン規制緩和は近年なので当然といえば当然)、それでも昔のままずっと変わらないわけではなく、同じデザインを踏襲しつつも、ユニフォーム加工の技術向上や、生地素材の多様化などによって受ける印象がちょっとずつ変わってきているのも事実です。

残念ながら昔の写真が手元にないので並べてご紹介ができませんが、もし古い写真をお持ちの方がいらっしゃいましたら、エピソードなど添えてFULL SWINGまでお送りいただけたら幸いです!(デジタルデータでよいですが、ネットの拾い画像はやめてくださいね)